面付けパンフレットガイド

折りパンフレットの面付け|三つ折り・Z折り・観音折り

折りパンフレットの面付け手順。二つ折り・三つ折り・Z折り・観音折りのパネル寸法と内側パネルの詰め方、塗り足しの追加、トンボと折りトンボの位置まで実務目線で解説。

Sarah Bennett · Bindery & Booklet Production Lead
12 min read·2026年4月23日
折りパンフレットの面付け|三つ折り・Z折り・観音折り — 折りパンフレットの面付け手順。二つ折り・三つ折り・Z折り・観音折りのパネル寸法と内側パネルの詰め方、塗り足しの追加、トンボと折りトンボの位置まで実務目線で解説。 (PDF Press guide cover illustration)

Each example shows the press-ready layout and the finished printed result. Open a template to inspect its dimensions, marks, bleed, and tool chain.

Original PDF Press print-production photography. Images link to their canonical template pages.

最初に選ぶべき方法:PDF Press

まず PDF Press を使ってください。このガイドのワークフローでは、PDF Pressが最初に試すべき最適な選択肢です。ブラウザ内でダウンロード可能な印刷対応PDFを作成でき、OSの印刷ダイアログ、Adobeの回避策、デスクトップ専用ツールに進む前に、ライブプレビューとプロ向けの制御を確認できます。

  • 先に出力PDFを作成。確認、保存、メール送信、印刷会社への入稿、または任意のプリンターで印刷できるPDFを生成します。
  • 制作向けの設定を最初から使用。グリッド、ブックレット、トンボ、塗り足し、ページ順序、リサイズ、オーバーレイなどを1つのワークフローで扱えます。
  • ファイルは非公開のまま。処理はブラウザ内でローカル実行され、インストールもサーバーへのアップロードも不要です。

折りパンフレットの面付けが特殊な理由

折りパンフレットは、最もよく印刷される販促物であると同時に、面付けの段階で最も失敗が多い印刷物でもあります。単純なNアップ(1枚の用紙に複数ページを並べて配置する面付け方法)や、ルールが確立している中綴じ冊子の面付けとは違い、パンフレットの面付けには固有の難しさがあります。実際に折ることで、各パネルの寸法が変わってしまうのです。

平らな用紙を折ると、内側のパネルは折り自体に幅を取られます。レター判の紙を半分に折れば内側のパネルは各5.5インチ幅になりますが、それは紙の厚みを無視した場合の話です。実際には、折り込まれて内側に入るパネルを少しだけ狭く(一般に1.6〜3.2mm=1/16〜1/8インチ)しないと、パンフレットは膨らんで平らに閉じません。これをパネル補正と呼び、パンフレット面付けで最も重要な考え方です。

パネル補正をしないと、三つ折りパンフレットは膨らみ、内側のパネルが飛び出し、仕上がりは素人くさくなります。適切に補正すれば、パンフレットは平らに折れ、パネルはぴたりと揃い、要素は意図した位置に収まります。PDF Pressはパネル補正を自動で処理しますが、仕組みを理解しておけば最初からデータを正しく組めます。

二つ折りパンフレットの面付け

二つ折りパンフレット(半折り)は最もシンプルな折り形式です。1枚の用紙を半分に折って4つのパネル(表紙・見開き左・見開き右・裏表紙)を作ります。

二つ折りの面付けは単純です。

  • A4の二つ折り: A4(210×297mm)を半分に折ると、A5(148×210mm)サイズのパネルが4面できます。日本の印刷現場で最も一般的な二つ折りです。
  • レター判の縦二つ折り: レターサイズ(8.5×11インチ)を5.5×8.5インチに折ります。各パネルの幅は5.5インチです。
  • レター判の横二つ折り: 11×8.5インチの用紙を8.5×5.5インチに折ります。各パネルの幅は8.5インチです。

片面に2パネルしかないため、パネル補正はごくわずかで済みます。内側の折りが食う量はほとんどの用紙で1/32インチ未満で、通常の塗り足しの許容範囲に収まります。薄手の本文用紙(100g/m²未満)なら補正は不要です。厚手のカバー系用紙では、内側のパネルを1/16インチ詰めてください。

印刷用の面付けレイアウト:

  • 1面付け(1-up): デザインがすでに用紙サイズで作られている場合、面付け作業は塗り足し・トンボ・折りトンボを追加するだけです。
  • 1枚に複数の面付け(2アップ/4アップ): 大きな印刷用紙に二つ折りパンフレットを2面または4面並べ、間にドブ(ガター)とマークを入れます。PDF PressのNアップ面付けが自動で処理します。

パネル寸法を含む二つ折りの組み方は、パンフレットレイアウトのガイドで詳しく解説しています。

三つ折りパンフレットの面付け

三つ折りパンフレット(巻き三つ折り、C折り)は、折りパンフレットで最も人気のある形式です。1枚の用紙を2回折って6パネル(表3面・裏3面)を作ります。しかしこの折りが、多くのデザイナーがつまずくレイアウト上の難題を生みます。

根本的な問題はこれです。巻き三つ折りでは、1つのパネルが他の2つの内側に巻き込まれます。最初に内側へ折り込まれるパネルは、外側の2パネルより少し狭くなければなりません。3つのパネルがすべて同じ幅だと内側のパネルが収まらず、パンフレットは膨らみ、小口が揃いません。

A4の三つ折り寸法:

A4の三つ折りは297mmの辺を折る(=分割する)ので、各パネルは高さ210mm・幅およそ99mmになります。

  • 用紙サイズ: 210×297mm(A4)を横位置で使い、297mm方向に折る。仕上がりは99×210mm。
  • 補正なし: 各99mmのパネル3面(297÷3)。これでは平らに折れません。
  • 補正あり: 用紙の厚みに応じて内側パネルを1.6〜3.2mm詰め、その差を外側2パネルに振り分けます。現場で扱いやすいきりのよい数値になる3mm詰めなら、内側パネル97mm、外側パネル100mm×2(97+100+100=297mm)となります。

レター判(8.5×11インチ)の三つ折り寸法:

  • 用紙サイズ: 8.5×11インチを11インチ方向に折る。A4を297mm方向に折るのと同じ考え方です。
  • 補正なし: 各3.667インチのパネル3面(11÷3)。これも平らに折れません。
  • 補正あり: 業界で標準的に使われるのが次の表の寸法で、内側パネルを1/16インチ詰めた値です。
パネル位置
パネル1(表・右)外側の折り3.6875インチ(3 11/16)
パネル2(内側・中央)内側の折り3.625インチ(3 5/8)
パネル3(表・左=表紙)外側の折り3.6875インチ(3 11/16)
合計ちょうど11インチ

計算を確かめてください。3.6875+3.625+3.6875=11.0インチです。内側パネルは外側より正確に1/16インチ狭く、本文用紙ならこれで十分な逃げが取れます。厚手のカバー系用紙では詰め量を1/8インチに倍増し、内側パネル約3.583インチ、外側パネル約3.708インチ×2とします(合計は変わらず11インチ)。パネル補正の計算をさらに詳しく知りたい場合は、三つ折りパンフレットのパネル補正ガイドをご覧ください。

三つ折りの面付けで重要なのは、折りトンボを正確な位置に置くことです。折りトンボが1.6mm(1/16インチ)ずれるだけでも、折ったときに目に見えるズレが出ます。PDF Pressは、指定したパネル寸法にもとづいて折りトンボを正確に配置します。

Z折り(外三つ折り)パンフレットの面付け

Z折り(外三つ折り、蛇腹折り/アコーディオン折り)は、紙を交互の方向に折る形式です。まず一方に折り、次に反対方向に折るため、横から見ると「Z」の字になります。1つのパネルが内側に巻き込まれる巻き三つ折りと違い、Z折りは途中まで開いたときにすべてのパネルが見えます。

Z折りと巻き三つ折りの決定的な違い

  • 巻き三つ折り(C折り): 内側のパネルが巻き込まれる。パネル補正が必要(内側パネルを狭くする)。
  • Z折り(蛇腹折り): 各パネルが反対方向に折られる。内側に入れ子になるパネルがないため、パネル補正は不要。すべてのパネルを同じ幅にできます。

そのぶんZ折りの面付けは簡単ですが、注意点もあります。Z折りは巻き三つ折りほど平らに積み重ならず、郵送のために閉じた状態を保つのが難しいのです。順を追って読ませたい内容(手順ガイド、年表、地図など)に向いています。

Z折りの標準寸法:

  • A4(210×297mm): 各70mmのパネル3面(210÷3)。すべて等幅。
  • レター判(8.5×11インチ): 各2.833インチのパネル3面(8.5÷3)。すべて等幅で、補正は不要です。

Z折りの面付けで気をつける点:

  • 折りトンボは等間隔で正確に配置すること。
  • 読者は1パネルずつ開いていくため、順を追って読める構成にすること。
  • 2アップや4アップで印刷用紙に面付けする場合、折りトンボとトンボが重ならないようにすること。

Z折りをはじめとする折り方の詳細は、折り加工パターンのガイドをご覧ください。

パネル補正:面付けで最も重要な工程

パネル補正とは、折りパンフレットが平らに折れるようにパネル幅を調整することです。あるパネルが別のパネルの内側に入れ子になる折り形式(巻き三つ折り、観音折り、ダブルパラレル折り)では必須です。補正しないとパンフレットは膨らみます。

なぜ補正が必要か:紙を折ると、折り位置で物理的なスペースを取ります。一般的な巻き三つ折りでは、内側のパネルが外側2パネルに挟まれます。3パネルすべてが同じ幅だと、2か所の折り位置の紙厚のぶん内側パネルが外へ押し出され、平らに閉じない「ふくらんだ」パンフレットになります。

どれだけ詰めるか:補正量は次の2つで決まります。

  1. 紙の厚み:厚い紙ほど大きな補正が必要です。本文用紙(80〜120g/m²)は最小限(折り1か所あたり1/32インチ)、カバー系用紙(200〜300g/m²)は折り1か所あたり1/16〜1/8インチ必要です。
  2. 入れ子になるパネル数:巻き三つ折りは入れ子パネルが1枚(内側パネル)。ダブルパラレル折りは2枚あるため、合計の補正量はより大きくなります。

補正量の目安:

用紙の坪量折りの種類内側パネルの縮小量
80〜100g/m²(薄手の本文用紙)巻き三つ折り1/32インチ(0.8mm)
100〜130g/m²(標準の本文用紙)巻き三つ折り1/16インチ(1.6mm)
130〜200g/m²(厚手本文/薄手カバー)巻き三つ折り3/64〜1/8インチ(1.2〜3.2mm)
200〜300g/m²(カバー系用紙)巻き三つ折り1/8インチ(3.2mm)

パネル補正の詳しい計算方法は、三つ折りのパネル補正ガイドで解説しています。

面付け時の注意:パネル補正は面付けの段階だけでなく、デザインの段階(InDesignやIllustratorのドキュメント)で適用する必要があります。面付けソフトは補正後の位置に折りトンボを置きますが、アートワークのパネル自体が正しい寸法で作られていなければなりません。PDF Pressは指定した位置に折りトンボを配置するので、補正済みのレイアウトときちんと合わせられます。

観音折りと特殊な折りの面付け

二つ折り・三つ折り以外にも、面付けに注意が必要な特殊折りがいくつかあります。

観音折り(ゲートフォールド)

観音折りは、左右のパネルが中央に向かって内側に折り込まれ、観音扉のように開く形式です。閉じると左右のパネルが中央パネルを覆い、開くと3面が横一列の広い見開きになります。

  • 面付けの難所:左右の扉パネルは中央でぴたりと合うよう、まったく同じ幅にする必要があります。中央パネルは通常、折り厚を吸収するため左右2パネルの合計より広くします。
  • 代表的な寸法:17×11インチの用紙(8.5×11インチに折る)なら、扉パネル4.25インチ×2、中央パネル8.5インチ(補正する場合はやや狭く)。

ダブルパラレル折り(フレンチ折り)

ダブルパラレル折りは用紙を半分に折り、さらにもう一度半分に折って、片面に4パネルを作ります。地図や大判の図解、グリーティングカードでよく使われます。

  • 面付けの難所:内側の折りパネルは外側パネルより狭くする必要があります。17×11インチの用紙を2回折ると、外側は約4.25インチ、内側は4.25インチから補正量を引いた幅になります。

蛇腹折り(4パネル以上)

Z折りを拡張した形式で、4面以上のパネルがそれぞれ前のパネルと反対方向に折られます。旅行パンフレット、メニュー、リファレンスカードなどで一般的です。

  • 面付けの難所:Z折りと同様、入れ子になるパネルがないためパネル補正は不要です。すべてのパネルを等幅にできます。

いずれの形式でも、面付けでは補正済みのパネル寸法が定める正確な位置に折りトンボを置く必要があります。PDF Pressは折りトンボの位置をカスタム指定できるので、どんな特殊折りでも折り位置を正確にコントロールできます。

折りパンフレットを印刷用に面付けする

パネル補正を織り込んだデータができたら、面付けの工程で印刷入稿に必要な要素を追加します。

  1. 塗り足し:外周4辺に3mm(0.125インチ)の塗り足しを追加します。PDFに塗り足しを追加しておけば、断裁の多少のブレで白フチが出るのを防げます。
  2. 折りトンボ:折る位置を示す縦線を正確に配置します。補正済みのパネル寸法とぴったり一致させる必要があり、1/32インチのズレでも目に見える不具合になります。
  3. トンボ(コーナートンボ):断裁後のパンフレットの四隅に入る、断裁位置を示す線です。多面付けの場合は、各パンフレットの間にもトンボが入ります。
  4. レジストレーションマーク:印刷機のオペレーターが各印刷ユニット間の色の見当を確認するためのターゲットです。
  5. カラーバー:印刷機のキャリブレーション用のCMYKパッチの帯です。

PDF Pressでパンフレットを面付けする手順:

  1. デザイン済みのパンフレットPDFを読み込む(パネル寸法と塗り足しが入っている状態が理想です)。
  2. 面付けの種類を選ぶ:1部だけならマーク付きの1面付け、複数部ならNアップ(大きな用紙に2アップまたは4アップ)。
  3. マークを設定する:トンボ、折りトンボ、カラーバーを有効にし、折りトンボの位置を補正後のパネル幅に合わせます。
  4. プレビューで確認する:すべてのマークが正しい位置にあるか、折り位置がパネルの境界と一致しているかを確認します。
  5. 面付け済みPDFをダウンロードする:マークを含んだ、そのまま入稿できるデータです。

PDF Pressならこの一連の作業が1分もかかりません。リアルタイムプレビューがあるので、マークの位置ずれで刷り直しになるリスクもなくなります。

まだツールを比較検討中でしょうか。無料の面付けソフトのガイドでは、有料ライセンスなしで二つ折り・三つ折り・Z折りのパネル補正に対応できるブラウザ型のPDF面付けフリーソフト(PDF Pressを含む)を比較しています。

パンフレット面付けでよくある失敗

パンフレットの面付けは、他のどの形式よりも落とし穴が多い作業です。現場でよく見かける失敗を挙げます。

  • 三つ折りのパネルを全部同じ幅にする。最も多い失敗です。レター判で3パネルすべて3.667インチ(A4なら99mm)にすると、パンフレットは平らに折れません。内側のパネルは必ず狭くします。正確な寸法はパネル補正ガイドを参照してください。
  • 折りトンボがない、または位置がずれている。折りトンボがないと加工のオペレーターは折り位置を推測するしかなく、たいてい1/16インチ以上ずれます。補正後の正確な位置に必ず折りトンボを入れてください。
  • 塗り足しが足りない。折りパンフレットは外周4辺すべてに塗り足しが必要です。アートワークが仕上がり線で止まっていると、断裁のブレで白フチが出ます。最低でも3mm(0.125インチ)は付けましょう。
  • 折り位置に文字や絵柄を寄せすぎる。折り線の真上に来た文字や重要な画像は、折り目で割れて読めなくなります。折り線から最低3mm(0.125インチ)は離してください。
  • 読み順を間違える。三つ折りパンフレットは表紙 → 内側の見開き → 裏面という決まった順で読まれます。パネルの順序を誤ると、読者は意図と違う順番で内容を受け取ることになります。
  • 紙の目(繊維方向)を忘れる。紙は目に沿って(繊維方向と平行に)折るときれいに折れ、目に逆らうと割れます。三つ折りパンフレットでは、紙の目が折り線と平行になるようにします。印刷用紙に面付けする場合は、レイアウトを確定する前に紙の目の方向を確認してください。

適切なツールを使えば、これらの失敗は簡単に避けられます。PDF Pressはマークの配置、塗り足しのマージン、レイアウトの位置決めを自動で処理するので、計算ではなくデザインに集中できます。塗り足しについては印刷の塗り足しガイドもあわせてご覧ください。

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